今年第8回を迎える「第8回 さいき食のスター誕生!」において、本校の小島育恵さん(1年 昭和中出身)が最高賞のグランプリを井伊彩仁くん(1年 旭中出身)が2位の優秀賞を受賞しました。
今年の応募総数は32名。毎年異なるテーマが出され、出品者はさいきの地元食材を用いて創意工夫を凝らし挑戦しています。今年のテーマは“オーガニック”。最終選考に残った10名のうち、高校生は本校からエントリーした3名と他校生1名の4名でした。
グランプリ受賞の小島さんの出品作は「マリンレモンのタルト」。タルト生地にマリンレモンの果皮を入れて香りを際立たせ、全体の酸味と甘みのバランスを究め、トッピングにマリンレモンのはちみつ漬けを飾り付けた爽やかなスイーツに仕上がりました。まだ1年生の小島さんは「“経験を積むつもりで挑戦してみたら”という谷本先生の言葉に後押しされて応募を決意しましたが、全く自信がありませんでした。決勝大会で他の方の出品を見た時にも、皆さんすごいなあと感心していて自分がグランプリを受賞するとは全く思っていませんでした。今もあまり実感がありません。」とはにかんだ笑顔を見せてくれました。1年間の調理科生として取り組む実習のテストには合格しましたが、課題は魚料理なのだそうで、「まだまだ練習が足りません。これから頑張ります。これからも目の前の一つ一つのことを丁寧に! を心がけて修行します。」と引き締まった表情を見せてくれました。
準グランプリに当たる優秀賞を受賞した井伊くんの出品作は「かぼすのダックワーズ」。こちらも生地にカボスの果皮を入れて香りを楽しめる工夫と、ガナッシュのキャラメルクリームにかぼす果汁を加えた一品です。井伊くんは「もともとスイーツ作りが好きで、将来はパティシエを目ざしています。今回はキャラメルクリームを煮詰める際、苦みが出ないように甘めに仕上げることと、かぼすとの相性やバランスを大事ということを心がけましたが、かなり苦労しました。絶妙なバランスで仕上げることができたと思います。」と一カ月以上も試行錯誤したそうです。今回の経験で、「好きなものは貫くべきだし、好きだからこそ貫けると実感しました。好きなことは頑張れるけれど、これからは好きなこと以外の調理一般にしっかり取り組み、幅を広げたいです。」と力強く語ってくれました。